群馬教区教学布教法儀研修所では、「日常の法務にすぐ活かせる研修」を常々心がけて月例研修会や夏期・秋期特別研修会の企画運営に取り組んでいます。
令和三年の伝教大師一千二百年大遠忌や令和五年三月には十一年にわたる祖師先徳鑽仰大法会の総結願により、伝教大師最澄上人に対する敬慕の念は大いに高まりました。
　このようななか天台宗祖師先徳鑽仰大法会事務局の尽力により新たに『伝教大師和讃』が発刊されました。いっぽう群馬教区教学布教法儀研修所の所長に就かれたこともある沼田部金剛院住職であった故伊藤亮祐師、天台宗開宗一千二百年記念として平成二十年に現代語訳付きの「傳教大師和讚』を刊行されました。天台宗として最新の「伝教大師和讃』に、その内容の理解を深めるための故伊藤亮祐師による現代語訳を併記したものが、今回の群馬教区教学布教法儀研修所版「傳教大師和讃 」です。
　この「傳教大師和讃 」をご一読いただき、伝教大師最澄上人の生涯とそのご遺徳を檀信徒の皆様にお伝えいただけたら望外の幸せです。本冊子の発刊にあたり、ご理解とご支援をいただいた群馬教区宗務所所長 三浦 祐俊師をはじめとする運営委員会の諸大徳、そして伊藤 亮祐師のご遺稿の再掲載を快諾してくださった金剛院住職の伊藤 亮朝氏には、心より御礼申し上げます。